アシナガバチの巣の特徴

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巣のアシナガバチ

蜂の巣は、そのハチの種類の個性が出る面白いものです。そして、アシナガバチにおいても、その巣にはアシナガバチだからこそ見ることができる特徴が多くあります。

アシナガバチの巣について、形や色などの見た目や、その巣でどう生活をしているのか、また巣を見つけた時の駆除方法などについて解説していきます。

巣の色や形の特徴

見た目の特徴について

アシナガバチの巣の特徴として、特筆すべき部分であるのが、その形状でしょう。シャワーノズルの頭部分のような半円形をしており、そこに穴が空いています。穴はハチの巣特有のハニカム構造です。

巣の色については、アシナガバチの種類や作られる素材の違いによって変わりますが、主に灰色から白色系です。

春から夏の始め頃にかけては、巣は作りかけですので数センチのほんの小さなものです。それが徐々に大きくなっていくと、最終的に10センチくらいの巣へと成長を遂げます。

巣が作られやすい場所

蜂の巣は思わぬところに作られていることがあります。それはアシナガバチについても例外ではありません。では、どのような場所にアシナガバチの巣は作られやすいのでしょうか。

まず頻繁に巣が作られる場所としては、高い木の枝があります。そして人の生活圏で多いのは、軒下などです。密閉された場所というよりは、風通しの良い場所に作られることが多いため、巣を見つけることは比較的簡単なことが多いでしょう。

しかし、上記の例外もあり、地面から少ししか離れていないような低い場所や木の中にも営巣をすることがあります。ですので、見つけにくい場所に巣を作る可能性もゼロではありません。

アシナガバチの巣とその暮らし

幼虫が育つ重要な場所

巣の中にできた無数の穴には、卵が産み付けられており、そこで幼虫が育っていきます。そう、アシナガバチの巣は、アシナガバチの家というよりもその幼虫が生育される場所だと考えていいでしょう。

春から初夏にかけては、幼虫の数はそれほど見られませんが、徐々に部屋の数も増えてきて育つ幼虫も多くなります。この巣穴の中で、幼虫は20日くらいの間過ごします。そして成虫になると、巣を維持する働き蜂へ進化します。

ミツバチの巣であれば巣の中にハチミツを貯蔵しますが、アシナガバチについては肉食の昆虫であることから、巣からハチミツが取れることはありません。

最盛期には成虫が巣に群がる姿も見られる

アシナガバチの巣は、春から初夏にかけてはそれほど小さくありません。それが、季節が経過するにつれて大きくなっていき、そして成虫の数も増えていきます。

一つの季節の中でアシナガバチの個体数が増える最盛期であるのは、暑さのピークである7月から9月にかけてです。この時期には、幼虫だけではなく成虫のアシナガバチが多く巣に群がって必死に働いているところを見ることができるでしょう。

最盛期のアシナガバチについては、攻撃性が上がると言われています。そのため、もしもアシナガバチが巣にたくさん群がっているのを見かけた場合、迂闊に近づかないように気をつけてください。

アシナガバチの巣を見つけたらどう対処をするべきか

初期の巣ならば水を使って駆除が可能

アシナガバチの巣の駆除は、早期発見早期駆除がとても大切です。これは、巣が大きくなるにつれて、アシナガバチの個体数が増えてきてしまい、駆除の危険性が増してしまうからです。

巣が出来たての初期のものであれば、そこに居るのが女王蜂だけということもあります。その場合は水圧の強い水を蜂が逃げて行くまで巣にかけ続け、逃げた蜂が帰ってくる間に巣を撤去するという方法が使えます。

小さい巣はコストも手間もかけることがないですし、駆除する危険性も低いです。ですので、見つけた巣が小さければできるだけ早めに駆除をすることをお勧めします。

最盛期の巣は完全防護と殺虫剤で駆除

アシナガバチがその個体数を増してきて、最盛期になった頃や、その前後の状態にある巣については完全に自分を防護した上で殺虫剤やその他の器具を用いて慎重に駆除を行います。

まず、蜂に刺されないようにするための防護服を着用し、そして殺虫剤を巣に向かって噴射します。そうすると、アシナガバチは殺虫剤の効能で弱体化したり逃げていったりするため、その間に巣を撤去して袋に入れます。巣を落とす時は、棒や袋を被せた虫取り網を使うと便利でしょう。

これらの方法は、素人でも行うことは可能ですが、アシナガバチの反逆に合うリスクがあります。そのため、専門業者に完全委託する選択も考えておきましょう。

その他の対策関連の話はこちら → アシナガバチってどんなハチ?素人目線で解説します。

まとめ

アシナガバチの巣は、他の蜂にはないような様々な特徴があります。その特徴を知っていると、アシナガバチの巣であると見極めることも可能です。

また、駆除をする際には、巣の状況を見極めて、無理のない範囲で対応を行うようにしてください。